写真用語編
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デジタルカメラの言葉の解説です。代表的なものだけ解説しました。
撮影する時に使う基本的な言葉
ズーム TとW
ズームとは、1本で短焦点(広角)から長焦点(望遠)まで連続的に焦点距離(画角)を変えることのできるレンズのことをいいます。何ミリという数字がよく使われますが、フィルムカメラとデジタルカメラでは、その数字が違いますので、説明書には35ミリカメラに換算してという表記があります。
ズーム比の呼び方はメーカーによって違いますが、2倍ズームは広角から標準まで、3倍ズームは広角から標準、望遠まで(中望遠)までをカバーしています。
ズームレンズを使うテクニックは特にありませんが、大雑把に言うなら、広角レンズは風景を、人物は望遠を使うといいでしょう。
デジタルズームという言葉もあります。これは、撮影時に画像の1部分を切り取ってあたかも望遠レンズを使ったようにみせる機能のことで、デジタルカメラの場合のみ使うようになりました。この場合、通常の光学式ズームに比べて画質は劣ります。
カメラにある記号のTとW
Tというのは telephoto lens(テレフォートレンズ) 望遠レンズの事で、Wはwide-angle lens(ワイドアングルレンズ
)で広角レンズという意味です。
ファインダー 液晶モニター
ファインダーとは、被写体を見るための窓のことです。デジカメでは液晶モニターがカメラの背面についているので、こちらで構図を確認している人も多いようです。
ファインダーで見える範囲には少し誤差があります。まず一つは、実際に撮影される写真の大きさが、少し小さく見えるのです。つまり、ファインダーで見て撮影すると、実際にはそれよりも広く写っているのです。これはカメラにより違いますが、大体一回りぐらいの誤差が出ています。この誤差を視野率といいパーセントで表示しています。液晶モニターは、ほとんどが視野率が百パーセントではないですが、ファインダーで見るよりも精度が高いです。
接写の時に極端に起きる、ファインダーで見た時と実際に写る誤差、これをパララックス (視差)といいますが、接写の場合は液晶モニターで被写体の写る範囲を確認する事を推奨しています。
インジケーター シッター半押し
表示計器という意味です。ファインダーの回り、ファインダーの中、液晶モニターの中などに表示される表示や光の点滅など、すべてをさします。撮影する時被写体に向けて、シャッターを半押しすると、ピントを決定したり、明るさを測ったりしてくれます。
天気のいいときはあまり警告は出ませんが、少し暗い場合やピントを自動で合わすことが出来ない場合などは警告が出ます。これなは、撮影のための重要な情報なので、注意しましょう。
フラッシュ
ストロボとも、スピードライトともいいます。通常は暗くなると自動的に光り、設定を気にする事はあまりありませんが、少し特殊な撮影の場合は様々な調節をします。フラッシュには、一回に発光できる光の量があります。これをガイドナンバーといい、フラッシュを使った時に、適正な明るさを算出する時の目安になります。もちろん今のカメラはすべて自動的に制御してくれますが、実はその光かたはかなりばらつきがありますので、ちゃんとはっきり写っているか液晶モニターで確認しましょう。
撮影する時に使うテクニックについての言葉
露出
一般的に露出というと、被写体の明るさの事です。その表現は絞りの開け方(光を通す穴の大きさ)と、シャッタースピード(光を通す時間)であらわします。これは基本的な光を感じれる度合い(ISO感度)が基準になっています。普及型のデジカメは、ほとんどすべてが自動露出(AE オートエキスポージャー)になっています。カメラという道具の大きな分かれ道がここにあります。
写真の様々な技術と技は、この絞りとシャッタースピードの設定によるものなのです。例をあげればきりがありませんが、これらの操作はマニュアルといい、写真の写り方を自分なりにする事が出来ます。すべて自動の設定より、手動の部分の設定があるほうが望ましいのですが、カメラの値段が高すぎるのが欠点です。
またデジタルカメラはラチチュード(きれいに写る許容範囲)の幅が狭いので、機械の力で適正な露出を求めないと、明るすぎたり暗すぎたりして、綺麗な画像が得られません。手動設定が付いているからといって、思いどうりに写せるわけではないのです。
露出補正
すべてが自動で明るさを調整してくれるのですが、場面によっては、撮影者の意図に反した測り方をしてしまいます。ですから、自分でその明るさを調整したほうがいい場合があります。この明るさを調整するのが露出補正です。
デジタルカメラの自動制御も完璧ではありません。時と場合により、手動で操作したときのほうがいい結果になる時もあります。これはカメラだけではなく、世間一般の事柄にも共通することですね。
マクロ
接写をするための設定を総称してマクロと呼んでいます。マクロレンズ(マクロの設定)を使えば、花や昆虫を至近距離(2センチから15センチ・メーカーによってその性能は異なります)で撮影できます。
AEロック
AEとは、自動露出の事を言います。カメラは被写体や場面に向けると、自動的に明るさを調節してくれます。これが自動露出です。ロックというのは鍵をかけるといった意味で、明るさの設定を固定して撮影する方法です。
AFロック
AFとはオートフォーカスといい、自動的にピントを合わしてくれる設定の事です。AFロックというのは、ピントを固定して撮影する設定の事です。
WB ホワイトバランス
光には、いろんな光源があります。太陽やフラッシュ、蛍光灯、白色電灯などです。これなの光源から出る光は均一ではありません。それぞれが「色温度」と呼ばれる数値を持っています。人間の目には同じように見えますが、それぞれ色が違います。ホワイトバランスとは、どの色を“白”として表現するかの調整で、通常オートになっています。
撮影モード
オート機能というのは、自動的にシャッタースピードと絞りを調節してくれますが、これらを意図的に調整する事で、人物撮影に適している設定になったり、スポーツの撮影の設定にする事が出来ます。これらのいろんな状況にあわせて設定してあることをモードといい、そのモードを選ぶことで、その被写体に適した自動の設定にする事が出来ます。
日中シンクロ スローシンクロ
フラッシュは、被写体が暗くなったら自動的に光るものがほとんどですが、じつは、このフラッシュの設定を変えることでいろんなテクニックを行なえます。
日中シンクロとは、天気のいい日に強制的にフラッシュを発光させ、影になっている部分を明るくするやり方です。
スローシンクロ
これは、夜景と人物を同時に撮影できる設定です。フラッシュを光らせる設定に加えて、シッタースピードを遅くする設定を加えたものです。ともにカメラによって、出来るものと出来ないものがあります。
赤目
暗いところでフラッシュを発光させ、人物を撮影する場合、その人によりますが目が赤く光って写る事があります。これを赤目現象といいます。
ISO感度
フィルムには撮影の時にあたる光に対して、種類により高い(強い)か低い(弱い)かの感度を持っていて、その度合いを国際的な共通規格のISO感度として定めたものです。このフィルムの感度はISO400といういい方をします。
(旧来のASAとほぼ同じ数字です。)
いままで、カメラ屋さんでフイルムを選ぶと「ISO400の方が綺麗に写りますよ。」と言ってくれます。この事で、感度がいいということと、綺麗に写るということを一緒にしてしまっている人が多いと思います。
じつは「綺麗に写る」という言葉の意味が違うのです。高感度フィルムが一般的になったのは、自動的にピントが合い、フラッシュもついているといったコンパクトカメラが登場したことによります。従来のISO感度100のフィルムを使うより、感度の高いフィルムを使う事により、同じ明るさでも、速いシャッタースピードと深い絞りを使う事が可能になります。そうする事により、今まで一般の方が使う時に多かった失敗、つまり、ブレであるとか、ピントがあっていないなどといった事をある程度解消されるようになりました。また、小さなフラッシュでもその適正な明るさの距離を伸ばす事になり、暗い場所での撮影の失敗が極端に少なくなったのです。それではいい事尽くめですが、感度がいいという事は、写真の粒子が荒いという欠点を持っています。
これはデジタルカメラでもいえることで、フィルム式のカメラと違って、自由にISO感度を設定できるようになりました。
感度を高く設定する事で、速いシャッタースピードと深い絞り、小さなフラッシュでもはっきり写るということが実現が出来て、撮影の失敗が少なくなります。
一般的な写真の美しさの基準は、「はっきり、くっきり」です。「綺麗に写る」という事は、「はっきり、くっきり」写っているという事と同意語になります。つまり、速いシャッタースピードで手ブレを防ぎ、また、多少動いている被写体でも、ぶれずに撮影できます。ピントが深いので、自動的にピントを合わすことが出来るカメラの誤差をカバーする事が出来、結果的に「はっきり、くっきり」写せるのです。写真の美しさの原点である、きめの細かな表現も、機械の進歩により、一般的な使用に十分耐えうる美しさになりました。
しかし比べてみれば、ISO感度の数が少ないほうが粒子が細かく見え、きれいに写ります。つまり400よりも100のほうがきれいな写真になります。
プロが言う「綺麗に写る」とは、写真の粒子が小さいという事です。滑らかな階調を持った目の細かい写真を綺麗な写真といいます。婚礼写真などがその例です。
ちなみに、プロの世界の商業写真ではなるべく感度の低いものを使うのが一般的です。ポスター撮影などではISO64とか、50などのフィルムを使います。35ミリフィルムなら、コダクロームというASA25のフィルムを使うことがあります。感度が低いほど粒子が細かいのです。もし、余裕があれば天気のいい日はISO100に設定し、少し曇りならISO400に設定して使い分けるほうがいいのです。
デジタルカメラの機械的な仕組みについての言葉
画素数 画素
「画素」とか「画素数」といった用語は主にデジタルカメラの性能を表すときに使われる用語です。デジタルカメラにはレンズを通して入ってくる映像(光)を受け取って記憶するCCDという装置があるのですが、このCCDには光を感じる素子がたくさん並んでいます。この素子というのが「画素」で、その素子の数が「画素数」と考えましょう。
百万画素デジタルカメラといえば、光を感じる素子が百万万個並び、二百万画素デジタルカメラといえばそれが二百万個並んでいるということです。デジタルカメラで撮影するデジタル画像データは細かい色の点が集まってひとつの画像を構成しています。つまりデジタルカメラの画素数が高いということは、同じ写真を撮るにしてもそれだけきめ細かい描写ができるということになります。
圧縮率
デジタルカメラで撮影されたデータは圧縮されて保存されます。この度合いの事を圧縮率といいます。圧縮率が低いほど、画像はき例に保存されますが、ファイルが重たくなり、撮影する枚数がへります。圧縮率が高いほど汚く保存されます。その代わり画像が軽くなり、撮影枚数が増えます。
評価測光 中央重点測光 スポット測光
すべて露出をはかる方法の事です。評価測光 中央重点測光は全体の明るさをバランスよく調整して、写真を撮影する明るさを決めるやり方で、一般的な撮影方法です。スポット測光とは、全体の明るさではなく、ある一部分だけを図り、撮影する明るさを決めるやり方です。
デジタルズーム
ズームとは機械的な機能ですが、望遠側にした時、ソフトウェアの力で拡大して見せる方法を、デジタルズームといいます。望遠側で見える画像を更に一部分拡大しますので、画質は通常より悪くなります。
ビデオ出力方式
世界中のテレビジョン放送方式が、大雑把に分けるとNTSC、PAL、SECAMに三分割されています。デジタルカメラで撮影したビデオをテレビでみようとするなら、これらを最初から設定する必要があります。日本、アメリカ合衆国、カナダ、中南米諸国(一部)、韓国、台湾、フィリピン、ミャンマーなどはNTSC方式を採用しています。SECAMは、、フランスの他、旧ソ連、旧東欧社会主義国、中東諸国、アフリカ諸国(一部)。PALは、ドイツ、イギリスなどヨーロッパと、アジア・アフリカ諸国の大部分、それに中国などです。
スライドショウ
撮影した画像を一定時間の感覚で、次々と見せてくれる設定のことです。
インデックス サムネイル
撮影した画像を、小さくして表示したものです。ともに、目次として使われます。
記録メディア
撮影した映像を記録しておく媒体の事です。コンパクトフラッシュ、スマートメディアなどがあり、使用する際の互換性はありません。
写真全般についての言葉
視野率
ファインダーで見える画像と実際に撮影される画像の比率の事です。
被写体深度(ひしゃたいしんど)
実は焦点(ピント)というのは、どんな場合でも、一点しかあいません。しかし実際の写真では、その前後でもピントが合っているように見えます。この度合いを被写体深度といいます。望遠側のレンズを使う場合や、接写する場合、被写体深度はあさく、ピントが合っている前後が、極端にぼやけて見えます。広角側のレンズで撮影すると被写体深度が深く全体にピントがあっているように見えます。
TTL
[through-the-lens]レンズを通った光量を測定して,フイルムへの適正露光を決定する方式のことで、一般的なやり方です。
パソコンと関連するデジタル画像の言葉
初期化
デジカメの場合、記録媒体の設定をすべて最初の状態に戻す事を言います。初期化すると中に入っていた画像データはすべてなくなります。
USB
ニユバーサル シリアル バスの略称で、パソコンにカメラを接続する時の規格の一つです。
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