望遠と広角の使い分け

スポンサードリンク

 ズームレンズとは、写せる範囲が変われるレンズのことをいいます。その反対が単焦点レンズといい、画角は変化しません。
 広角というのは文字どうり、見た目より広く写るしくみです。理屈は光をレンズの力で曲げて映すので、広く写る代わりに、被写体が小さく写ります。さらに、周辺部(写真の端っこ)に歪みが出来てしまいます。また、被写界深度が深いため、隅々までピントが合ったように見えます。

*被写界深度  ピント(焦点)はある一カ所にしかあいませんが、その前後も見た目でシャープに見える範囲(深度)があり、この深さをいいます。レンズの絞りを開けて写すほど、被写界深度は浅くなり、焦点距離の短い広角レンズほど深くなる性質があります。

 望遠は文字どうり遠くのものを近くに引き寄せて見ることが出来ます。そのかわり被写界深度が浅いため、前後の焦点がぼけて、被写体が強調されて写ります。この中間が標準レンズと呼ばれます。フィルム使用の35mmレンズの場合、この標準レンズが基準になって、望遠と広角が分けられます。

 よくカメラには?倍ズームという言い方をします普通デジタルカメラの2倍ズームというのは広角から標準までで、3倍ズームという表記では、広角から中望遠まで撮影できるのが普通でしょう。

広角レンズを使う時の利点。
 広く写りますので、状況を説明するにはこのレンズが最適です。
また、広角レンズはピントが深いので、ピントを合わすときに、ズームレンズを動かす時間が少なくてすみます。つまり、急に撮影しなくてはならない時や、被写体の動きが早い時など、取り出して、すぐシャッターを切れる状態になるのが早いのです。
 特別な撮影でなければ、広角レンズ側でいつも撮影するといいでしょう。急な撮影にも対応でき、はっきり写す事が出来ます。

 

望遠レンズを使う利点。
 これは当然、遠くの被写体を写す時には望遠側の撮影が必要になります。
 望遠側で撮影すると、迫力のある写真が撮影できます。その反面、ピントを合われるのに時間がかかったり、画角が狭いため、被写体が動くと、見失う事になります。
望遠鏡代わりに見るのはいいのですが、撮影となると難易度の高い撮影になります。

 昔の海軍で、よく船長が望遠鏡で海を見るシーンがありますが、あの望遠鏡の倍率はあまり高くありませんでした。遠くを見るという事と、周りの状況を把握するためわざと倍率の低い倍率の望遠鏡を常備していたのです。早い動きや、コントラストの低い被写体は苦手ですが、写真をドラマチックに強調したい場合には最適でしょう。

スポンサードリンク