人間を綺麗に撮りたい。

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  カメラの設定 その理由
ISO感度 自動 ある程度天気がいいときは、低めに設定します。オートもしくは50・100ぐらい。感度が低いと粒子が綺麗になります。さらに絞りも開き気味になるので望遠レンズの効果をより良く生かすことが出来ます。しかしどういう状況で撮影するか分からない場合には、とりあえず400にしましょう。
ズーム設定 望遠がお勧め 人間を撮影する場合、望遠系で撮影すると迫力が出てきます。プロが撮影する場合、必ず望遠系を使います。
フラッシュ なし

フラッシュを使うと、美しい影は作れません。出来る限り自然光やそのままの灯りで撮影しましょう。

 こいつは特に難問です。
 最初に、写真は素材が命と書きました。 ここで一番の難関は総ての人が美男美女ではないという事です。 人間といっても女性、男性、子供、大人、老人、家族など様々です。
ここで「綺麗」というのは2種類あります。はっきり、くっきり撮影したいという場合と、どんな人でも美しく撮ります、という場合です。

 美男美女は、比較的簡単です。ただ撮るだけで美しく写ります。しかし美男美女の範疇から少し外れた人達を撮るにはどうしたらいいでしょうか。そんな難問を見事にこなしている所があります。それは 写真館です。写真館で撮ると不思議とそれなりに写ってしまいます。色んな写真術のたまものなのですが、ひとつ代表的な写真術を公開しましょう。

写真館の場合
それは、写真館の光の当てかたです。
 写真の光で代表的なものは「レンブラント光線」といい、斜めから当たる光がベストとされています。
レンブラントとはオランダの画家で17世紀にアムステルダムで活躍した人です。この絵画が写真館のライティングの基本となっているのです。 肖像写真はこの「レンブラント光線」で撮る場合が多いのです。
 全体的に暗くし、斜めからの明かりで人間をドラマチックに浮き上がらせります。こうすると大体格調高く写るのです。更に、バック紙の使い方、ポーズの付け方、総てにその写真館の術が取り入れられています。
 僕のアシスタント時代の話ですが、東京でファッション写真を撮影する現場を手伝いました。夏の朝6時にスタッフ集合で、朝10時にはすべて終了しました。つまり、朝の斜めからの光を使っての撮影だったのです。斜めからの光は、さわやかでドラマチックな演出をしてくれるのです。

しかし、これらはプロの技です。一般の人にはあんまり参考にもならないでしょう。やはり、こういう場合は写真の原点にもどりましょう。つまり素材を美しくしてやればいいのです。

撮影の際の注意すべきポイント

  • 屋外で撮影する時は、バックになる綺麗な場所を選ぶ事。背景が美しい事は大切です。
  • 天気にも気を配りましょう。屋外では太陽光線が重要です。そして太陽の角度も重要です。
  • あまり天気のいい日で、太陽が真上から照っている時間はさけたほうが賢明です。
  • なるべく、被写体の顔に、直接太陽光線が当たらない角度を選んでください。
  • 洋服なども気を使いたいのです。

そして一番大切な事は、人物が一番輝いている状態にする事です。それは殆どの場合「笑顔」です。笑顔を撮る事は何にもまして重要でしょう。以上の事に気をつけると今までより、確実にいい写真がとれるでしょう。

カメラマンがシャッターを押すだけの役目と思ったら大間違いです。
背景や光、洋服、イメージなどを自分で考え、そしてそれを被写体に実行してもらうのです。つまり、映画監督のような役目をしなければいけません。そんなイメージが頭の中にすでに入っている人は、すでに8割はいい写真が撮れる準備が出来上がっているでしょう。

 

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